製造一覧

Manufacturing List

航空機構造製品

複合材の開発・生産力を向上し、世界の航空機に高品質の機器を提供します。

航空機器技術のなかで、NIPPIが最も力を入れているのは複合材の設計・製造技術です。最新型旅客機ボーイング787は、主要構造の約50%に複合材が用いられています。今後、航空機の軽量化/省エネ化と安全性の追求のために、複合材の重要性はますます高まることでしょう。NIPPIは、こうした時代の流れに対応して、日夜研究開発に邁進し、新たな複合材試験・生産設備を導入し、また長い年月培ってきた匠の力をより一層磨くことで、世界のエアラインに、より高品質の航空機構造部品を提供するために、たゆまぬ努力を続けています。

Boeing777

Boeing 747-400/-8

A380

C-2 輸送機

P-1 固定翼哨戒機

US-2 救難用飛行艇

航空機システム製品

航空機技術を応用し、防衛省機の『翼下装備品』を開発・生産しています。

長年培った航空機器の設計ノウハウや金属加工技術を応用し、防衛省の戦闘機、練習機、ヘリコプターの翼下装備品を開発・生産しています。これまで、航空自衛隊のF-104Jをはじめ、T-2、F-4EJ、F-1、F-15J、T-4、F-2、OH-1などのパイロンやランチャーを生産し、将来的にはステルス機にも対応した装備品の開発・生産もめざしています。

  • F-2

  • F-15J

  • 無人機

    [用途:自社研究開発用]

宇宙機器

  • 宇宙開発の夢を、独自の伸展・展開技術で広げていきます。

    宇宙空間の構造物(例えば人工衛星の太陽電池パドル、アンテナ、各種センサー)には、打ち上げ時には小さく折りたたみ、宇宙空間では大きく広げる伸展・展開技術が不可欠です。NIPPIは航空機で培った複合材技術を応用し、1986年、日本で初めて『コイラブル伸展マスト』を開発しました。以来、宇宙という未知の空間に挑むフロンティアの気概を持って、伸展・展開技術の高度化に取り組み、月周回衛星『かぐや』の磁力計用伸展マストをはじめ、日本の人工衛星のほぼすべての伸展マストや、多くの人工衛星の太陽電池パドル、衛星分離機構、アンテナ伸展機構を設計・製造しています。

  • ロケットや衛星の構造体でも確かな技術を発揮しています。

    独自の伸展・展開機構の開発とならび、NIPPIはロケットや衛星の構造体設計・製造領域でも、蓄積した空力技術や金属の精密加工技術を発揮しています。これまで、国産初の大型ロケット『H-ⅡA/B』の構造体設計・製造、さらには、HTV『こうのとり』の部分品やJAXAの⼩惑星探査機『はやぶさ』や『はやぶさ2』の再突⼊カプセル分離用ヘリカルスプリングなど、衛星構造体の設計・製造にも多くの実績を誇っています。

  • はやぶさ2

  • HTV 曝露パレット

産業機器

独自の技術によって、新たな風力発電システムを開発・製造しています。

NIPPIは2003年、航空機に使われる高度な空力技術や制御技術、金属加工技術を適用して、風向きに左右されず厳しい環境にも耐えるオリジナルの風力発電システムを開発しました。開発された風車は2004年自動車運搬船に装備され、2009年には南極向けの風車のテスト機として国立極地研究所に納入しました。そして南極(昭和基地)の環境に似た仁賀保高原(秋田県)での運用試験を経て、2011年に新たに納入した1台が、2015年に南極昭和基地に設置され運用が開始されました。南極の過酷な環境下でも安定した性能を発揮する独自の縦軸型風力発電装置は、現在、世界から注目されています。
『縦軸型風力発電装置NWTシリーズ』は、5,10,20kWの3機種で皆様のニーズにお答えします。

  • 縦軸型風力発電装置

  • 仁賀保高原での
    運用試験風景