代表挨拶

Top Message

豊富な経験と最先端の技術で世界に貢献する航空宇宙専業メーカーです。

当社は、航空宇宙機器の設計・製造及び航空機の全機整備・改造ビジネスを核として事業展開する国内唯一の航空宇宙専業メーカーです。戦前の1934年に創立し、現在は川崎重工業グループの一員として、我が国航空宇宙産業の一翼を担っております。

製造事業の拠点である神奈川県横浜工場では、得意とする複合材部品を軸に主脚扉、動翼、主翼構造コンポーネント等の設計・製造を通じて旅客機の国際分担生産を担っている他、防衛用国産航空機全般の分担生産にも広く参画しております。また、宇宙機器では、航空機で培った技術・設計ノウハウを基に、独自の構造物伸展・展開技術を開発し、国産の人工衛星のほぼ全てにおいて伸展機構、分離機構、太陽電池パドル等を担当するなど多くの実績を有しております。

一方、整備事業の拠点である同県厚木工場では、大型ハンガー内に最新の整備・支援設備と熟練の整備要員を揃え、防衛省機、海上保安庁機の多岐に亘る航空機に対して、分解・点検・整備から飛行試験までをカバーする一貫したサービスをご提供しております。また、半世紀以上に亘り、米軍航空機の整備工場として突出した実績と高い評価も頂いております。近年では、少子高齢化の課題を踏まえた顧客ニーズに合わせ、全国の飛行場・基地等に出向いてサービスをご提供するオンサイト整備等の事業も拡大しております。こうした取り組みも合わせ、現在までに累計100機種以上、14,000機を超える整備実績を有しております。
おかげさまで、当社は本年創業から90周年を迎えます。航空宇宙機器の製造・整備における省人化や自動化に向けた技術開発等、これまでに培ってきた得意とする事業・技術分野の更なる高度化やコアコンピタンスの向上を今後も続けてまいります。これにより経営基盤を強化し、我が国の安全保障にも引き続き貢献していくと共に、よりお客様各位のニーズに合った製品・サービスを提供し続けていきたいと考えております。

私たちを取り巻く環境は大きく変化してきておりますが、このような時期こそメーカーの基本である、QCD(品質・コスト・納期)の向上を只管に追求していき、世界に信頼され、国際競争力を有する航空機宇宙機器メーカーとして持続的な成長を目指して参ります。

代表取締役社長 髙羽 謙哉